WAのショーティ40〜ステンレスモデルなので実銃のコントラストの表現をするために塗装してみた…銀ムクだとおもちゃっぽいので…
ウエスタンアームズのショーティ40ことS&W パフォーマンスセンターM4006を最近いじっているが、WAにしては出来がいいだけに気になる部分も出てくる。
ジャンク一歩手前のコンディションだったのでメッキに錆が浮いてきている。
錆を落とすためにピカール研磨をすると、テカテカになってオモチャくさくなってしまった。
しかもメッキモデルの常としてピカピカになると目立つヒケも気になってくる。
そこである程度ヒケも修正しながら、塗装をしてみることにした。
実銃のM4006はレシーバーがアルミ合金のため完全なマットシルバーで、ステンレススライドもサイドの平面部分は研磨されて光っているがそれ以外の局面部分はサンドブラストのようなマット仕上げになっている。
これが3箇所それぞれ微妙に色合いが違っていて銀ムクながら、色調の変化になっていて面白い。
このSmith & Wessonっぽい仕上げを再現してみることにした。
あとやはりセーフティやスライドストップレバーの膨らみが気になるので、これも削り落とした。
前回これはWA持病の亜鉛合金部品の劣化による膨張と書いたが、削ってみてそれが原因じゃないことに気がついた。
この金属パーツの膨らみは劣化によるものではなく金型の傷のせいらしい。
WAの金型がもうかなり傷んでいて表面が凸凹に削れているためにこうなっているということのようだ。
そういえば最近このショーティ40がウエスタンアームズから少し再販されたが、「これが最後の販売です」と言っていたのはもう金型が限界に来ているからなのではと思い至った。
WAとしてはもう金型を修正するつもりはないらしい。
製品の品質としてもう限界に近い(私としてはもう限界を超えてる気がするが)ロットを最後にショーティ40の金型は破棄するということか。
これといった新製品も出なくなって久しいし、いろいろ終わりが近づいているようだ…
塗装のために完全分解したショーティ40
分解はさほど難しくないがセーフティのクリック用とマガジンキャッチの
スプリングが紛らわしいのでごっちゃにならないように注意する
セーフティレバー、スライドキャッチを削って膨らみを
落としてみたところこれが劣化によるものでないことが判明した
最初期ロットのもう一挺のショーティ40はこうはなっていないので
これはもう金型がこんな感じで表面が凸凹になっているためで
もう製品としては限界にきているということだ
さらにWAは今後再販の予定はないとのことなので
もう金型の修正もやる気がないということらしい
レシーバー、マガジンキャッチにマスキングをして
インディーのブライトステンレスを吹きつけた
分解・組み立てのコツをいくつか…
ディスコネクターは分解できるが組み付けが面倒なので
今回は外れないようにテーピングで固定した
あとセーフティのクリックスプリングは精密ドライバーで
抑えながらレバーを組み込むと作業が楽になる
この辺しばらく経ったらまた忘れて組み立てで苦労するので備忘録
こうして完成…したのだが塗装が早速剥げてきている
バレルにもヘアラインを入れていい感じ…なんだけど
狙い通りにできるとレシーバーやレバー類の塗装の剥がれが気になる
レシーバーの塗装剥がれは脱脂が甘かったために
油の上に塗装が載って剥がれてしまったらしい
せっかくいい感じで塗装できたのにぃ…
セーフティレバーの塗装剥がれはブラッセンがなぜか上手く食いつかなかったため
焼き付け塗装すれば金属にも塗装できるのになぜかWAのこの部品には載らなかった
結局レバー類は元の銀ムクにレシーバーやスライドの剥がれは再塗装した
せっかく塗装するならASGK刻印は消すことも考えたが
エアソフトガンなのでこれは残すことにした
セーフティのレッドインレイとレシーバー右側のS&Wのトレードマークにはガッシュで色を入れた
S&Wのステンレスモデルは面ごとに色合いのニュアンスがある
そういう雰囲気が出せた
チェンバーのヘアライン
いつもはテッポの塗装はスプレーを近づけてしっかり塗料を載せるのだが
少しスプレーを離して荒く塗料が載るようにしたらサンドブラストの
ざらざらな雰囲気が出るんじゃないか…という目論見はあたった
(左)WAのショーティ40エアソフトガンと(右)S&W M4006パフォーマンスセンター実銃
実銃は銀色というよりは白に近いかなりマットなシルバー仕上げ
スライドサイドだけが鏡面研磨されてピカピカな雰囲気
(上)S&W M4006 Performance Center実銃と(下)WAショーティ40エアソフトガン
(上)S&W M4006 Performance Center実銃と(下)WAショーティ40エアソフトガン
レシーバー下面とトリガーガードは実銃はマット仕上げだがWAのメッキを錆落とししたら
綺麗な曲面だったのでマットシルバーで塗りつぶすのは勿体無い気がした
それで鏡面のまま残してあるが本当はここも塗りつぶしたほうがリアル
(上)S&W M4006 Performance Center実銃と(下)WAショーティ40エアソフトガン
よくみるとトレードマークのデザインも実銃は囲みに文字が彫られた新しいタイプ
WAのは旧タイプのマークの上下にTRADE MARK REGISTEREDの文字が彫られたタイプ
(上)S&W M4006 Performance Center実銃と(下)WAショーティ40エアソフトガン
こうなるとスフェリカルベアリングブッシングも再現したいところだがさすがにこの工作は手に余る
あとスライドのエッジは少し剥がれてくるかなぁ…下地のメッキを完全に剥がしてしまえばよかった…
また剥がして塗装し直すかなぁ…少し課題が残った…
まあアップにしなければわからない…(?)
レシーバー・スライドの映り込み
レシーバーの銀色は普通の銀塗装と反射は同じなのでメッキを
完全に剥がしたほうが塗装面の強度は強くなったかもしれない
この思い切りの悪さがいつも悔いに繋がるなぁ
銀ムクになったショーティ40がヒケも目立ってオモチャくさかったので
塗装したら少なくともオモチャくささは消えた
スライドストップの掛かりが中途半端でマガジンを抜くとスライドが勝手に戻ってしまうというジャンク状態を修正した
スライドの切り欠きを深くして斜めになっていた掛かりを垂直に修正、スライドストップも奥までしっかり掛かるようにした
ガッシュでブラックインレイを入れたトレードマーク
パフォーマンスセンターのカスタムの4006はスライド前端の
肉抜きとレシーバーがツライチになるのが面白いと思う
スライド側面は鏡面仕上げ…
そしてスライド上面はザラザラなのが分かるかな?
トリガーガードの外面・内面は実銃はマットシルバーなんだけど
このパーティングライン無しのピカピカを塗り潰すのがもったいなくてつい残してしまった…
同じくビーバーテールもピカピカのまま
塗装面に手が触れないので塗装の剥がれはお陰で防げるが
本当はここもマットシルバーが正解なんだけど…
サイトのホワイトもホコリ焼けなのか黄色く変色していたのでガッシュでホワイトを入れ直した
ところでWA製品が概ね嫌いなんだけど中には好きなものもあって、このショーティ40以外ではストルムルガーのSpeedSixのステンレスモデルなんてかなり好きなリボルバーだった。
これは絶版になってからもうかなりの年月が経っているし、現在オークションに出てくるものは完全にエキストラクターが固着して金属部品が崩壊しかけたジャンク品ばかりだ。
WAはこれの金型を修正して再販するつもりはもうないようだし、再販しないなら金型売却してCAWあたりから再販されるようにしてくれればいいのに…と思う。
WA製品で未練を残しているのはSpeedSixぐらいかなぁ…
あともう一つあったが、それを最近手に入れてしまった。
その件は次回…
2024年12月18日
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